北九州市は「製鉄所の城下町」です。
最盛期には北九州市の土地の約3%を製鉄所が所有していました。
そのため今でも、市内には「鉄のにおい」が色濃く残っています。
製鉄所は八幡東区ですが、八幡西区にも製鉄所の社宅や関連設備が多数ありました。
筑豊電鉄穴生駅
慢性的な渋滞スポットだったため、30年前に高架化されました。
高架下にはスーパーが入っています。
穴生駅の高架をくぐり1kmほど南下、竹末一丁目交差点を左折すると、相生町の商店街が現れます。
かつては製鉄所の従業員が多数住んでおり、非常に栄えていた町です。
北九州市(当時は八幡市)の要請で、製鉄所が土地を買い上げて町を作りました。
そのため「鉄竜」「鉄王」という名前がついています。
道路の右(南)側が鉄王
北九州を代表する食品スーパー「スピナ」。
元々は製鉄所の購買部であり、かつてはテツビルストアと呼ばれていました。
(今では西鉄ストアの傘下になっています)
左(北)側が鉄竜
コスパ穴生というショッピングモールがあります。
かつては「穴生クラブ」という製鉄所の厚生施設でした(レストランがありました)。
コスパ穴生の北には、穴生ドームという全天候型運動場があります。
ここも昔は製鉄所の社宅が多数建っていました。
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穴生ドーム |
コスパ相生と穴生ドームの裏側には緑が残り、公園になっています(山の神池公園)。
園内は多少の起伏があり、穴生ドームで運動する前のウォーミングアップとして散歩するのにも良さそうです。
かつてはこの付近には多数の灌漑用溜池がありましたが、現在残っているのはこの山の神池だけです。